Monday, April 19, 2021 10:14 AM
いすゞ、ガティックと提携〜北米向け自動配送トラック開発で
いすゞノースアメリカと自動運転技術開発の新興企業ガティック(Gatik、シリコンバレー)は、小売業者向け自動運転トラックの開発で提携した。
ロイター通信によると、提携は米国とカナダに限定され、いすゞは「Nシリーズ」中型トラックに自動運転機能を後付けするためのエンジニアリングサポートを提供する。
ガティックは、アーカンソーとルイジアナ両州でウォルマートやカナダのスーパー大手、ロブロウと提携している。自動運転トラックを使って倉庫から店舗への商品配送サービスを提供、新型コロナウイルス問題を受けた食料雑貨店の販売増を背景に業績を大きく伸ばしている。
共同設立者のゴータム・ナランCEOによると、ガティックのビジネスモデルは今のところ、自動運転技術を自動車メーカーに販売するのではなく、自動運転技術を使う小売業者向けの配送サービスを提供する形になっている。
テクノロジーの動向に敏感な投資家は、自動運転トラック会社、特に倉庫から倉庫に商品を運び、高速道路を走る大型トラックのメーカーに大きな関心を寄せているが、この技術で完全にドライバーが不要になるまでにはまだ数年かかると見られている。ティックの場合、安全のためのドライバーが同乗している。
ガティックとウォルマートは2021年後半にアーカンソーで完全無人運転をテストする予定だ。ナラン氏によると、州高速道路委員会から20年12月、補助ドライバーなしでトラックを走らせるための承認を得た。
ガティックの自動配送トラックは、大手フリートオペレーター(社名は未公開)が所有しており、既存のトラックには「フォード・トランジット」のシャーシが使われている。ガティックはこれまでに3000万ドル近くの資金を調達しており、フォードのビル・フォード会長が運営するベンチャーキャピタルファンドFontinalis Partnersも出資者に名を連ねている。