Tuesday, April 20, 2021 9:58 AM

コンチネンタル、AWSと車載ソフトウェア開発基盤を立ち上げ

 高度な運転支援システムや自動化の導入でソフトウェアが機能の基盤となる自動車(SDV=software-defined vehicles)が増える中、自動車部品大手コンチネンタルはクラウド電算技術のアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)と共同で、自動運転システム開発を加速させるオープンな自動車用ソフト開発プラットフォーム「Continental Automotive Edge(CAEdge)」を立ち上げた。

 オートモーティブ・ニュースによると、CAEdgeはAWSがクラウド技術を提供する高性能プラットフォームで、コンチネンタルとAWSの提携はこれが初めて。コンチネンタルによると、このプラットフォームはソフトウェアを多用するシステム機能の開発、供給、維持に役立ち、SDVのソフトウェア更新が改善される。

 CAEdgeはすでに自動車メーカー1社で試験導入されており、車両群のカメラとレーダーから集まるデータを使って高度に自動化された運転システムを人工的にシミュレートする。

 CAEdgeによって、センサーデータの収集と処理、データ管理、モデルトレーニング、仮想シミュレーションが可能になり、車両の耐用年数を通じて安全なソフトウェア無線更新が可能になる。2021年末には他の顧客にも提供される予定。

 AWSは、自動車向けクラウド技術プロバイダーとしての地位強化を目指しており、20年12月にはカナダのセキュリティーソフトウェア開発会社ブラックベリーと共同で、自動車メーカーとサプライヤーが車両データを標準化し、収益を生む新機能やサービスの展開を促進させるのに役立つクラウドベースのソフトウェア・プラットフォーム「BlackBerry IVY」を開発した。

https://www.autonews.com/suppliers/continental-amazon-web-services-launch-automotive-software-platform