Monday, July 26, 2021 4:58 PM

日立アステモ、ADAS技術の開発でライトと協力

 日立アステモは、奥行き知覚技術新興企業、ライト(Light、サンフランシスコ)と提携し、ライダーよりすぐれた検知技術の開発に取り組んでいる。

 ライトの「クラリティー(Clarity)」システムは、距離や精度の点で既存の検知ソリューションよりすぐれたマルチヴュー知覚プラットフォームだ。 クラリティーは、10cm-1000m離れた路上のあらゆる三次元構造を、最高水準のライダー(LiDAR=Light Detection and Ranging)の3倍の範囲と20倍の詳細で表示する。カメラからの視覚データと測定された奥行きを切れ目なく組み合わせ、長い距離と機械学習の推測ではない測定を可能にしている。

 日立アステモ・アメリカスは、カメラ基盤の新たなマルチヴュー検知技術の実地試験を7月後半に開始する。最終的には、ライトの技術を日立アステモのADASに統合して、エンジン制御ユニット(ECU)アプリケーションなどと直接連携させる。

 その結果、自動緊急ブレーキや、広範囲の物体を回避するステアリング制御、舗装の陥没といった道路の危険に対する適応サスペンション調整、車間距離制御(ACC)と車線維持システムの各機能をより高度に実現することを目指す。