Friday, August 06, 2021 9:39 AM
GM、鉄道用電池とFC供給へ〜ワブテックと提携
GMは、鉄道関連サプライヤーのワブテック(Wabtec、ペンシルベニア州)に電池と水素燃料電池(FC)システムを供給する。
ロイター通信によると、ワブテックは鉄道業界が炭素排出量を削減する必要に迫られている事態に対応するため、電池と水素燃料電池を動力源にする機関車を開発中。すでに試験モデルを完成させており、次世代バージョンの製造を計画している。新バージョンは2023年に納車開始の予定。
ワブテックのラファエル・サンタナCEOは、声明で「鉄道業界は、動力源に電池と水素を導入する持続可能な転換期に差し掛かっている」と述べた。
拘束力のない覚書によると、GMは独自開発のアルティアム(Ultium)電池と、GMハイドロテック(GM Hydrotec)部門のコンパクトな水素燃料電池「パワーキューブ」を供給する。詳細な条件は不明。
アルティアムは、効率的で費用対効果の高い自動車を製造するためのGMの戦略のカギとなる製品。ワブテックとの契約締結によって電池を大量生産できるため、これまでの開発費用の元が取れる。GMは現在、トラックメーカーのナビスターと、水素燃料電池を動力源とする商用トラックを共同開発している。
アルティアム電池はGMと韓国LGエナジー・ソリューションの合弁会社が製造する予定で、工場はオハイオとテネシーで建設中。水素燃料電池システムは、ミシガン州ブランズタウンのGMとホンダの合弁事業で組み立てられる。