Wednesday, September 08, 2021 10:14 AM
物理的通貨は終わりに近い〜金融業界幹部の76%が認識
デロイト(Deloitte)が世界10カ国・地域の金融サービス業界の財務担当幹部1280人を対象に実施したグローバル・ブロックチェーン・サーベイで、物理的貨幣が終わりに近づきつつあるとの認識を持つ幹部の割合が76%に達した。同調査は毎年行われ、今回で4回目。
ニュースBTCによると、調査対象の76%は、デジタル資産(暗号通貨)が向こう5〜10年で現行の法定通貨に取って代わるようになると予想している。
同調査ではまた、80%弱はデジタル資産が銀行や金融サービス以外のさまざまな産業界で何らかの形で2年以内に重要な存在になる、と予想していることが分かった。同時に、デジタル資産とブロックチェーン技術はすでに戦略的優先事項になっており、その傾向が今後さらに加速すると考えている。
73%は、デジタル資産とブロックチェーン技術の事業化や商業化、活用に出遅れれば市場競争で負ける危機感を感じると答え、81%は、ブロックチェーンが拡張性に非常に富み、産業界での採用がすでに主流化していると回答した。
世界が完全デジタル化の方向に向かっていることに議論の余地はない。近い将来には、現行の貨幣が時代遅れとなり、その結果、金融サービス業界はビジネスモデルの劇的転換を強いられることになる。特に、支払いや送金の手段として暗号通貨やブロックチェーンが「極めて重要」になるとの答えは43%に上った。