Tuesday, September 14, 2021 10:18 AM
ZF、センサー機能を統合したシャーシ技術を開発
自動車部品大手ZFグループは、強力なセンサーと巧妙なアルゴリズム(計算手法)を活用する革新的なシャーシ技術を開発している。
プレスリリースによると、ZFはすでに高度なデータ分析に必要なソフトウェア開発を進めている。高度なデータ分析によって、道路の問題に関する記憶を基に走行中にセンサーを介して道路の欠陥を把握し、シャーシをこれに対応させて損傷を避けるといったことができる。センサーデータは高い縁石に接触して車に欠陥が生じた可能性などを知らせることもでき、特に商用車の場合、すぐに修理工場へ行けばダウンタイムによるコスト増加の回避に役立つ。また、 センサーが車両にかかる負荷の変化を検出して、電子安全システムに関連するデータを判別することもできる。
ZFのセンサーはすでに、従来レベルのセンサーよりも多くの利点を自動車メーカーに提供している。まず、車体に個別に設置するのではなくシャーシのベアリングに統合されているため、耐久性が高く、安価かつ軽量で、設置が簡単な上はるかに用途が広い。ヘッドライトのダイナミックなレンジ調整に加えて、さまざまなセミアクティブおよびアクティブなシャーシ調整システムもサポートする。
スマートシャーシ・コンポーネントの最新世代は、2023年に生産が始まる予定。シャーシコンポーネント製品ライン責任者のシュテファン・ライヒェルト氏は「当社の評価アルゴリズムは、非常に異なる分野で顧客に付加価値を提供するために必要な情報をセンサーに提供する。センサーが収集するデータは、車両、その周辺、および路面に関する追加情報をもたらし、これらの深い理解は、商用車ユーザーやフリート所有者、および道路インフラのメンテナンスにとって特に価値がある」と話している。
https://press.zf.com/press/en/releases/release_28869.html