Tuesday, October 12, 2021 10:21 AM

トヨタ、12月から増産を検討〜部品調達にめど

 トヨタが、不足している部品の調達にめどがつくとして、12月から増産を検討していると、ロイターが事情を知る複数の関係者の情報として伝えた。

 トヨタは、部品供給の遅れで9月と10月に大幅に減産することを決めていた。12月から来年3月までに、これまでの計画より約9万7000台を上積みしたい考え。サプライヤーに生産拡大が可能か打診、協力を要請した。部品メーカーにとっては、土曜日も工場を稼働させることで対応できる増産規模という。

 トヨタ広報はロイターの取材に対し、「11月以降の生産計画は正式にまだ何も決まっていない」としている。

 トヨタは、コロナ感染が深刻なマレーシアで半導体工場などが停止した影響で、9月と10月の世界生産を計画から約40万台引き下げると発表していた。

 しかし、別の関係者によると、トヨタは同国の経済活動が年末にかけて正常化に向かうとみている。マレーシアのイスマイルサブリ首相は10日、ワクチンの接種目標を達成したとして、感染者が増加してもロックダウン(都市封鎖)を行わない段階への移行に向け準備を進めていると表明した。