Tuesday, November 09, 2021 9:20 AM
ウェイモ、ニューヨーク市でマッピング開始へ
アルファベットの自動運転車(AV)開発部門ウェイモは4日、ニューヨーク市でAVの公道走行を始めると発表した。
オートモーティブ・ニュースによると、同社は近く、ニューヨーク市で自動運転機能を搭載したクライスラーの「パシフィカ」ミニバン5台を走らせ、通りの高精細デジタル地図を作成する「マッピング」を始める。まずはマンハッタン区のセントラルパーク以南を中心に、米国で最も人口密度の高い都市の道路を学習する。
ニューヨーク市は自動運転関連の許認可条件や規制が厳しく、州法でドライバーは手でハンドルを握ることが義務付けられている。このためウェイモは、少なくとも当面は人間による手動モードで車を走らせる。モービルアイやクルーズなど同社と競合するAV企業はここ数年の間、一時的にNY市内でAVを走らせたものの、厳しい法的環境に失望して市場から撤退している。
しかし、このほど市長選に当選した次期市長のエリック・アダムス氏は「自動運転車(AV)は、交通の流れを劇的に改善し、便利で手頃な交通手段へのアクセスを拡大する見込みがある」と述べており、ウェイモはすでにアダムス氏と会談したという。
市の許認可条件や州法の変更に期待しつつ、ウェイモはニューヨーク市の混雑した通り、珍しい道路形状などを学ぶ。マッピングの範囲は、マンハッタン中部セントラルパークの南端から南部の金融街までの区域で、リンカーントンネルを通ってニュージャージー州ウィホーケンまでを含む。将来的には「パシフィカ」だけでなくジャガーの「I-Pace」もニューヨークを走る車両群に加える予定だという。
https://www.autonews.com/mobility-report/waymo-will-start-mapping-nyc