Monday, November 22, 2021 9:27 AM

リョービ、北米でEV用部品を量産へ

 独立系サプライヤーで、ダイカスト事業が主力のリョービは、23年から北米でEV用モーターを固定する「モーターハウジング」を量産する。バイデン政権下でEV化の進展が見込まれるのに対応する。並行して中国でもEVのバッテリーケースの生産を始め、2025年には、現在、5%しかない電動車向けの部品の売上高比率を30%にまで高めていく。

 北米で生産に当たるのは、インディアナ工場とメキシコのイラプアト工場(グアナファト州)で、23年3月と6月の2段階に分けて量産を開始する。金型製作に必要な機械の購入や、ダイカスト用の鋳造機の更新などを実施し、金型設計から一体成型、組み立てまで行っていく。

 これまでリョービのダイカスト事業はエンジンやトランスミッション部品が大半だが、将来的にはEV化で縮小が見込まれている。EV部品の生産を本格化することで完成車メーカーの需要に応え、対応していく。

 リョービの広報は、「軽さを追求するEVでは、重さが鉄の3分の1のアルミダイカスト製品は、強みを発揮する。今後は、電動車向けのボディーやシャシー部品の量産にも本格的に乗り出し、売り上げを伸ばしていきたい」と意欲を見せている。