Tuesday, November 23, 2021 8:58 AM

リビアンのアマゾン向け電動バン、航続距離に懸念

 新興EVメーカー、リビアン・オートモーティブ(Rivian Automotive、カリフォルニア州)がオンライン小売大手アマゾンに供給する電動バンに、航続距離が以前の発表より短くなる可能性が浮上した。テクノロジー情報ウェブサイトのジ・インフォメーションが車両をテストしているドライバーの話として報じた。

 ロイター通信によると、バンの冷暖房機能が作動していると電池が通常よも約40%速く消耗するという。アマゾンは2019年、二酸化炭素(CO2)排出量を削減する取り組みの1つとしてリビアンの電動配送用バンを10万台発注。21年10月末にはリビアンに20%出資していることを明らかにした。

 リビアンは電動バンの航続距離について、サイズに応じて120〜150マイルと発表していたが、インフォメーションの記事によるとその距離は天候によっては大幅に短くなるという。

 これに関しアマゾンのグローバルフリート&プロダクト部門の責任者ロス・レイシー氏は「冷暖房がテスト車両の電池を早く消耗させる可能性はあるが、試験用のバンにはリビアンが最終的に製造する車両に使われる断熱材が使われていなかった」と説明した。また、試験で使われたプロトタイプではバンの内外に最大12台のカメラが搭載されていたが、実用開始時には4台を追加する予定だという。

 リビアンは、EVの生産と引き渡しを始めたばかりだが、11月初めの上場後、最も時価総額の高い自動車メーカーの1つに成長している。

https://www.reuters.com/technology/rivians-electric-van-amazon-raises-battery-power-doubts-information-2021-11-19/