Friday, January 07, 2022 9:25 AM
ノースボルト、欧州初の電池工場が稼働
スウェーデンの電池製造大手ノースボルト(Northvolt)は、同国北部に建設した電気自動車(EV)用バッテリーの大型工場(ギガファクトリー)で2021年12月28日、製品第1号を生産したと発表した。
ロイター通信によると、北極圏に近いシェレフテオにある同社のリチウムイオン電池工場は、欧州企業が欧州連合(EU)域内に建設する最初のEV電池工場。テスラのほかパナソニック、LG化学、CATLなどアジアの大手電池メーカーに対抗する拠点となる。ノースボルトは21年内に稼働させるという目標を掲げ、ピーター・カールソンCEOはロイターに「たとえ大みそかになっても必ず年内に生産する」と語っていた。
今回、組み立てラインを出た製品第1号は、薄くて軽いプリズム型(角型)電池。同社による試験と認証用に使われ、その後は記念品として保管されるという。
シェレフテオ工場のコミッショニング(試運転作業)と設備の拡充は22年も続き、年内に顧客への最初の納品を行う予定。シェレフテオはスウェーデンの主要な鉱山が集まった小規模な工業都市で、かつて金鉱があったため「ゴールドタウン」と呼ばれている。
ノースボルトは、シュレフテオ工場で年間最大60ギガワット時(GWh)分のEV用電池生産を目指し、30年までに欧州での市場シェアを最低でも20〜25%に伸ばしたい考え。
同社はすでにBMW、フルエンス(仏ルノー)、スカニア、フォルクスワーゲン(VW)、ボルボ、ポールスターといった自動車メーカーとの間で計300億ドルを超える電池供給契約を交わしている。
https://www.reuters.com/technology/northvolt-produces-first-battery-cell-sweden-gigafactory-2021-12-29/