Tuesday, January 11, 2022 9:08 AM

ボルボ、加州で自動運転を提供へ〜ルミナー製ライダー使い

 ボルボ・カーズと自動運転用センサー開発のルミナー・テクノロジーズ(Luminar Technologies、カリフォルニア州)は、「ライドパイロット(Ride Pilot)」と呼ぶハンズフリー(手放し)運転システムを加州を皮切りに提供する計画を発表した。

 ロイター通信によると、このシステムは一定の条件下で車が運転作業を完全に引き継げるようにする技術で、ボルボは2022年内に発表する完全電動SUVでこの技術を展開する予定。ルミナーは、車が道路の3次元(3D)デジタル地図を生成するのに役立つシステムで重要な役割を果たすライダー(光検知・測距装置)を提供する。

 ボルボは、車を販売した後、サブスクリプション(定額制)の更新機能として顧客にこの自動運転システムを提供する計画だ。車の発売予定は23年だが、「ライドパイロット」が利用可能になる日程はまだ決まっておらず「厳密な検証と試験を終了するまでは提供しない」という。

 両社は、規制当局の承認を得た上で22年内にカリフォルニアで量産前の車両を使った「ライドパイロット」の実験を開始したい考え。23年に量産車の販売が始まる時には、より単純なドライバー安全技術が標準装備される予定で、これがリリース前に「ライドパイロット」技術を検証するためのデータ収集に役立つ見込み。

 「ライドパイロット」に機能を更新するための料金は不明だが、戦略および事業所有権担当のアレクサンダー・ペトロフスキー副社長は「将来は売り上げの大部分がソフトウェアの販売から生まれると思う」と話している。

 新しい電動SUVにはライダーのほかにも、5個のレーダー、8個のカメラ、16個の超音波センサーが搭載され、これらは全てスウェーデンの自動運転ソフトウェア開発会社ゼンスアクト(Zenseact)のソフトウェアで統合される。

https://www.reuters.com/technology/volvo-debut-self-driving-feature-california-using-luminar-sensor-2022-01-05/