Friday, January 21, 2022 7:07 AM
ニューロ、自律型配送車の第3世代モデル発表
シリコンバレーを拠点に自動運転車(AV)を開発する新興企業ニューロ(Nuro)は、デザインを改良した第3世代の電動自動運転配送車両を発表した。量産準備もできているという。
グリーンカー・コングレスによると、新型車両は、平均的な乗用車よりも幅が約20%狭く、横を通る自転車や歩行者により広いスペースを提供する。前面には、歩行者と衝突した場合に衝撃を和らげるための外部エアバッグが搭載されている。
2つある荷室の容積は合わせて27立方フィートで、袋に詰めた食料雑貨約24個を収納でき、重さは約500ポンドまで対応可能。荷室内にモジュール式の断熱用インサートを置くと、22〜116°Fの保温・保冷が可能になる。最高速度は時速45マイルで、より多くの配達ができ、さまざまな道路で多種のビジネスにサービスを提供できる。
また、新モデルにはセンサーのネットワークが含まれ、これらのセンサーが連動して車両の周囲の詳細な360度視野を提供する。草花の葉の集まりとペットの違いや、濃い霧の中で横断歩道に立っている歩行者の数など障害物の詳細を感知できる上、センサーを掃除する独自の機能も付いている。このセルフクリーニング機能は、操作を維持し、一日中感度を保つために重要になる。
ニューロは2021年8月、ネバダ州南部に製造施設と試験コースを建設する計画を発表しており、現在は車両の試作段階で、中国の電気自動車(EV)メーカー、BYD(比亜迪)の米子会社BYDノースアメリカと提携して、プラットフォーム(車台)用に国内外から調達したハードウェア・コンポーネントを組み立てている。
BYDはニューロと共同で車両開発に取り組んでおり、車両の製造と初期テストを担当して、ブレード型電池、電気モーター、電子制御装置、ヒューマンマシンインターフェース(HMI)のためのディスプレイといったハードウェアを供給する。
ニューロは、自動運転、制御モジュール、センサーなどの技術を統合している。車両の製造では、BYDが米国のランカスター工場で国内外から調達した部品でハードウェア・プラットフォームを組み立てた後、ニューロがネバダ州南部の施設でプラットフォームに自律システムを組み込み、試験を行なって完成させる。
https://www.greencarcongress.com/2022/01/20220116-nuro.html