Thursday, April 07, 2022 7:07 AM
ヴァルメト、21年EV電池生産量が倍増
フィンランドの自動車受託生産ヴァルメト・オートモーティブ(Valmet Automotive)は、EVシステム事業が急成長しており、2021年はEV用電池の生産量が2倍に増加、40万以上のユニットを出荷したと発表した。
同社のプレスリリースによると、大幅な生産拡大の背景には、強力な需要、生産効率の向上、サロの電池工場拡張、ウーシカウプンキ施設の生産開始などがある。電池の供給の多様化も進めており、フィンランドの両工場では複数の自動車顧客向けに48ボルト(V)および高電圧電池を製造している。
同社のEVシステム事業は現在、従業員が1000人以上。EVシステム担当のジュルキー・ナーミ上席副社長は「生産量の新記録は、電池に関する全ての問題や分野で当社のキャパシティが急速に拡大していることを示す。今後も高まる顧客の需要に応えるため事業を成長させていく」と話している。
ヴァルメトは21年、3件の電池製造契約を獲得し、ウーシカウプンキにある自動車工場に電池の新工場を開設したほか、サロの製造部門の生産能力を拡大した。また、ドイツで同社初の電池工場の建設を開始し、バートフリードリヒシャルの電池試験センターも拡張した。
ヴァルメトの業務は、22年1月1日から国際的な認定登録機関DNVによってカーボンニュートラル(二酸化炭素排出量が実質ゼロ)と確認されている。
同社はここ数年で電池メーカーとしての世界的地位を固めたが、自動車のティア1システムサプライヤーとしても大きく成長している。さまざまな研究・開発(R&D)、テスト、製造サービスも提供しており、21年には独自のオフハイウェイ用途向けモジュラーパワーパックを発表。また、戦略投資として中国のバッテリー大手CATLの23%株式を保有している。
https://www.valmet-automotive.com/media/news/electric-mobility-valmet-automotive-delivered-over-400000-batteries-in-2021/