Thursday, April 28, 2022 6:52 AM
スワイア、量子ドット使った車載赤外線短波長センサー開発
赤外線カメラ用のイメージセンサー技術などを開発する新興企業スワイア・ビジョン・システムズ(SWIR Vision Systems、ノースカロライナ州)は、次世代の自動車センシング機能を実現するため、量子ドット(微細な半導体粒子)を使った革新的な赤外線短波長(SWIR)センサー技術を発表した。
スワイアのプレスリリースによると、この新技術により、車載用SWIRライダー(光検知・測距装置)システムや、拡張現実および仮想現実(AR/VR)用途向けのダイレクトToF 3D イメージセンサーが実現する。
このセンサーは、CMOSイメージセンサーやマイクロボロメーターアレイがそれぞれ可視光や長波長の赤外光で実現してきたことを、SWIRイメージングで実現できる。スワイアのカメラは、読み出しシリコンウエハー上にモノリシックに作られたコロイド状量子ドット(CQD)薄膜フォトダイオードをベースにした400〜1700ナノメートル(nm)波長の広帯域イメージセンサー技術を搭載している。
ジョージ・ウィルダーマンCEOは「当社のCQDセンサー技術は、すでに高解像度2D SWIRカメラの製品化を達成しているが、今後は明るい太陽光の下でより長い距離でのToF深度センシングの課題に対するソリューションを提供できるようになる」と話している。
同社はこの技術をフロリダ州オーランドで4月上旬に開催された展示会「Defense and Commercial Sensing Expo」で発表しており、同社の短波長コロイド状量子ドット赤外線センサーで応答時間が5ナノ秒以下であることを示す実演会も行った。
https://www.swirvisionsystems.com/news/swir-capability-for-consumer-and-automotive-sensing-systems/