Friday, May 06, 2022 6:56 AM
ラインメタル、EVサスペンション用のガラス繊維板ばね開発
ドイツの自動車部品大手ラインメタル(Rheinmetall)は、高級自動車メーカーと共同で、重量面で高い優位性を持つグラスファイバー製のサスペンション用板ばねを開発した。
同社のプレスリリースによると、このガラス繊維強化プラスチック製スプリングは、従来の鉄製コイルスプリングと比べ、ばね下質量で75%の優位性を提供し、電気自動車(EV)への使用に最適だという。また、標準的なスプリングと同じ設置スペースに収まり、騒音、振動、ハーシュネス(NVH)特性を最適化して、運転の快適さを向上させられる。
同社は2021年初め、自動車メーカーから最初の注文を受けてからこのガラス繊維強化スプリングの開発プロジェクトを立ち上げた。ドイツ南西部にあるネッカーズルム工場での開発段階を経て、最近、技術パートナーの施設で試作車にスプリングを取り付けた。本格採用の前には、実社会での試験を含む集中的なテストをクリアする必要がある。
ラインメタルは、内燃エンジン後の時代に備えて革新的な自動車業界向けソリューションの開発に力を入れている。同社の軽量鋳造部品ポートフォリオは、構造部品やシャーシ部品のほか、電動モーターのハウジング(容器)や電池用トレイなどのeモビリティー用特殊部品も含まれている。
https://www.rheinmetall.com/en/rheinmetall_ag/press/news/latest_news/index_30784.php