Wednesday, May 25, 2022 11:51 AM
ステランティス、IN州にEV電池工場〜サムスンSDIと合弁
ステランティスと韓国の電池大手サムスンSDIは24日、インディアナ州に25億ドル超を投じて電気自動車(EV)用リチウムイオン電池の合弁工場を建設すると発表した。
ロイター通信によると、工場は2025年の稼働開始を目指し、当初は年間生産能力23ギガワット時(GWh)から初めて数年間で33GWhまで引き上げる計画。合弁事業によって1400人の新規雇用の創出が見込まれ、投資額も最大31億ドルに増やす可能性があるという。
インディアナ州によると、合弁事業は少なくとも1億8650万ドルの金銭的優遇とその他のインセンティブ(優遇措置)が受けられる。工場建設地のココモ市、ハワード郡、電力会社デューク・エナジー・インディアナ、ガス会社ノーザン・インディアナ・パブリック・サービスもそれぞれインセンティブを提供する。
ステランティスはプラグイン・ハイブリッド車(PHV)の生産を強化しているが、米国では完全電気自動車(EV)の導入で一部のライバルに後れを取っている。
ステランティスのカルロス・タバレスCEOはビデオ会見で、メーカー各社は新しい電池工場を建設すると同時にEV販売を拡大しようとしており、業界では24年から25年にかけてEV電池の不足が起きると予想した。さらに、同社が欧州と北米で計画している5つの工場を含めて新しい電池工場が稼働し、生産が加速すると、今度は電池の原料不足が予想されると述べた。
ココモの新電池工場は、既にあるステランティスの3つのエンジンおよび変速機工場の近くに建設される。