Thursday, June 02, 2022 7:06 AM
GM、EV電池スタートアップに投資
GMは、EV用リチウム金属電池開発、ソーエレクト(Soelect、ノースカロライナ州グリーンズボロ)に出資した。
ソーエレクトは、かつてLG、サムスン、ジョンソン・コントロールズに在籍した電池関連では25年のベテラン、ジン・チョー氏が2018年に創業した。20社以上を顧客に持ち、大部分が自動車業界だ。ロイター通信によると、ソーエレクトは、投資子会社GMベンチャーズ、韓国のKTBネットワークおよびロッテベンチャーズから1100万ドルを調達した。
負極材にリチウム金属を使うリチウム金属電池は、より多くのエネルギーを蓄えられるためEVの航続距離を延ばせる。また、通常は黒鉛やシリコン系負極材を使うリチウムイオン電池よりもはるかに急速な充電が可能になる。
GMは、マサチューセッツ州の電池スタートアップ、ソリッドエナジーシステムズ(SES)にも出資、戦略提携している。12年にマサチューセッツ工科大学(MIT)から分離・独立したSESは、22年中の上場を予定している。SESによると、GMとは、2015年からリチウム金属電池を共同開発している。
GMは、ソーエレクトへの出資は、SESとの提携を補完し、電池化学の進化に向けたGM取り組みを拡大すると語った。
投資関連ウェブサイトのピッチブックによると、SESはほかにも現代、起亜、吉利汽車(Geely)、上海汽車(SAIC)などの自動車メーカー、さらにLG、SKのような電池メーカーからも出資を受けている。