Thursday, June 09, 2022 6:48 AM
ナビヤ、EU支援の自動運転シャトル事業に車両を供給
フランスの自動運転システム開発企業ナビヤ(Navya)は、欧州研究開発プログラム「Horizon Europe」の一部として欧州委員会(EC)とスイス政府が資金を提供している「ULTIMO」プロジェクトに加わり、自動運転シャトル(送迎車)を供給する。
同社のプレスリリースによると、ULTIMOは、欧州各都市での使用を前提にした自動運転車(AV)の開発を加速するため2018年5月に設立された「AVENUE」プロジェクトの後継事業。AVENUEでは、革新的な交通手段を開発するために選ばれた企業が、リヨン、ルクセンブルク、ジュネーブ、コペンハーゲン、エシュ・シュル・アルゼット、シオンの6都市でナビヤのAVシャトル13台をテストした。リヨンではスタジアム内、ジュネーブとコペンハーゲンでは病院内、ルクセンブルグではビジネスパーク内、ルクセンブルクのエシュ・シュル・アルゼットとスイスのシオンでは市街地への接続と、都市ごとに具体的な用途を提供した。
ULTIMOプロジェクトでは、複数のフリートや管理システムの試行、接続手順の標準化のための分析、携帯電話を使ってオンディマンド輸送を行う自動運転シャトルの大規模展開…を目的に、自律移動、ネットワーク、関連サービス分野の専門家を招へいしている。
シャトルの提供は、ナビヤを含む2社が行い、向こう4年間に欧州3都市で最大45台を配備する可能性がある。ナビヤのソフィー・デソルミエールCEOは「AVENUEプロジェクトでの経験と成功を生かして、公共交通機関において自動運転シャトルが果たす重要な役割を裏付ける。当社のシャトルは、商業的に実現可能で持続可能な運用モデルに基づき、利用者を重視した形で都市環境に配備される予定で、実験から大規模展開へ移行する重要なステップになる」と話している。
https://navya.tech/en/navya-to-provide-self-driving-shuttles-for-large-scale-deployment-within-the-eu-funded-ultimo-project/