Thursday, June 16, 2022 7:19 AM
シェイプ、車体部品にハイドロの再生アルミ使用
自動車車体部品のティア1サプライヤー、シェイプ・コーポレーション(Shape、ミシガン州)は、ノルウェイのアルミニウム大手ハイドロ(Hydro)と低炭素アルミの供給契約を結んだ。
プレスリリースによると、シェイプは二酸化炭素(CO2)排出量が少ない方法で生産したハイドロの再生アルミ「サーカル(CIRCAL)」を使用して、米市場向けの車体部品を製造する。
サーカルは材料の75%以上が再生アルミで、優れた強度と耐食性を維持しつつ、生産過程で出るCO2は重量1キロ当たり2.3キロと超低炭素化を実現している。
ハイドロのアイビン・カレビックEVPはサーカルのセールスポイントについて「軽量であり、無限にリサイクル可能で、何度再生しても全ての特性を維持する。そのため電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)の軽量化で重要な役割を果たせる。車は同じ距離を移動するのに必要な電力や電池の数をできるだけ減らす必要がある」と話している。
シェイプは、2030年までに世界中の拠点で排出するCO2を30%削減し、35年までにカーボンニュートラル(CO2排出量実質ゼロ)を達成すると公約しており、サーカルの使用によってシェイプはサプライチェーン(供給網)の排出量だけでなく、最終消費者の排出量も減らせる見通しだ。
シェイプは現在、自動車用途の需要の高まりに対応して、オハイオ州に32万平方フィートの新工場を建設中で、アルミ押出製品の生産拡張を進めている。
ハイドロも最近、テキサス州コマースの工場で年間4000トンのサーカルを生産する認可を受けた。また再生材料を生産するため、年間12万トンのキャパシティを持つミシガン州の新工場に1億5000万ドルを投資しており、25年までに消費財スクラップのリサイクル量を倍増させる計画だ。
https://www.shapecorp.com/shape-corp-and-hydro-aluminium-metal-enter-partnership-to-develop-automotive-products-utilizing-75-recycled-aluminum-scrap/