Thursday, June 23, 2022 7:13 AM
VW米部門CEO、電動化に伴う業界の課題を警告
ロイター通信によると、VWグループ・オブ・アメリカのスコット・キーオCEOは、EVへの移行は米国における唯一最大の産業変革だと指摘。自動車メーカーやEV電池メーカーは、EVの生産を拡大するため北米全域で電池やEVの組立工場の建設に多額を投じているが、最新型の電池を搭載した車を増やすには、一連の課題があると述べた。
課題には、十分な数の熟練労働者の確保、リチウムイオン電池の製造に必要な鉱物の国内での生産を劇的に強化・促進すること、サプライチェーン(供給網)の問題、さらに保健、教育、インフラの充実により幅広く取り組むこと…が含まれる。
キーオ氏は、米国では2030年までに電池生産関連の雇用が数十万人に達する可能性があるとした。
現在米国で年間15万-20万個の電池が製造されているが、7年後には「年間850万個に増やす必要がある」。同氏は「これは産業革命を楽に起こせるほどの大規模な投資だ」と述べた。「米国をもう一度製造業社会にするため、私たちは集合的な業界体系を構築する必要がある。米国はサービス経済になってしまった。スターバックスで働き、20分の休憩を取りながら裏でたばこを吸っていた人々を工場に迎えるのは非常に難しいことで、まったく新しい世界だ」
米製造業雇用は、00年の1700万人超から現在は1280万人に減少した。ただ、新型コロナウイルスのパンデミック以前の水準には回復している。