Friday, July 08, 2022 6:51 AM

GKN、800V対応の次世代インバーター発表

 英国に拠点を置く自動車用電気駆動システムのグローバルサプライヤーGKNオートモーティブは、最先端の800ボルト(V)電気自動車(EV)技術に対応する次世代インバーターを発表した。

 プレスリリースによると、このインバーターは同社の「eDrive」プラットフォームの主要な3つのモジュール部品の1つで、旧バージョンと比べ出力が20%向上している。また、電力密度は50%、電力重量比は60%向上し、銅の含有量は63%減少。その結果、市場で最も高い水準の性能と持続可能性の向上を実現するさまざまな効率化と軽量化を提供する。

 システムエンジニアリング担当ディレクターのクリストフ・ギレン氏は「新しいインバータで性能を大幅に向上させ、効率を改善できたことは、よりクリーンで持続可能な世界を推進するという当社のミッションにおいて重要な一歩だ。当社は、EV技術の未来は電池電圧800Vの機構にあると考えており、この製品が800Vに対応することは極めて重要」と話している。

 800V技術の統合は、充電時間の短縮、電池サイズの改善、およびEVの性能向上につながる。GKNは、2025年までに市場に出回るEVの大半が800V技術で駆動されるようになると予測しているが、EVメーカーに完全な柔軟性を提供するため、次世代インバーターは既存の400Vシステムにも対応している。

 新しいインバーター技術の開発はジャガーTCSレーシングとのフォーミュラEパートナーシップを通じて進められている。このパートナーシップは、開発の加速や極端かつ過酷な走行状況での開発および試験を通して、レースで使われる技術を公道走行用車両向けの実用的なエンジニアリング・ソリューションに転換することを目指している。

https://www.gknautomotive.com/en/company/media-centre/news-releases/2022/gkn-automotive-launches-next-generation-inverter/