Thursday, July 21, 2022 6:50 AM
オーロラのAVシステム、不具合あれば車を安全に停止
自動運転技術開発のオーロラ・イノベーション(Aurora Innovation、ペンシルベニア州)はこのほど、同社の自動運転システム「オーロラ・ドライバー」をベータ3.0にアップデートし、自動運転車(AV)に不可欠な「不具合管理システム(FMS)」を追加した。
同社のプレスリリースによると、これで「オーロラ・ドライバー」システムは、運転に人が関与しなくても独自にシステムの問題を検出し、問題があれば車を安全に路肩に寄せて対応できるようになった。
商業顧客向けのAV車両群(フリート)が安全に運用され、幅広い商業化を実現するには、信頼性の高い不具合管理システムが不可欠になる。
オーロラの技術陣は今回、FMS機能の実演を行った。車載システムが「センサーの損傷」と誤認するような欠陥を人工的に作り出して公道で車を走らせたところ、システムは車外に向けた危険信号を点灯させ、速度を落とし、徐々に車を道路わきに停止させた。
車に搭載されているコンピューター、センサー、自動運転ソフトウェアは、FMS自体の不具合も含めすべてFMSが監視する。この不具合管理システムは、問題が検出された時に介入し、問題の解決に向けて車を安全に停止させるよう指示する。
オーロラのナット・ビュース副社長(安全担当)は「システムに問題が発生した時もAVの安全性を確保することは、当社の技術を完成させる上で重要な要素。これは車両オペレーターを排除し、無人AVを商業展開するための重要な一歩だ」と話している。
https://ir.aurora.tech/news-events/press-releases/detail/46/aurora-achieves-product-milestone-demonstrates-autonomous