Friday, August 12, 2022 6:44 AM
ブリヂストン、事業強化でマイクロソフトと提携
ブリヂストンは、プレミアムタイヤ事業とソリューション事業の強化を目的にマイクロソフト(MS)と提携した。
ブリヂストンのプレスリリースによると、両社はMSのクラウド電算サービス「アジュール(Azure)」を活用し、強固なセキュリティー環境の下でパートナー企業とタイヤデータ・モビリティーデータを活用することでつながり、統合されたモビリティーのエコシステム(業界体系)を構築しながら新しい価値を創出する。
MSとブリヂストングループは2020年、アジュール上の「Microsoft Connected Vehicle Platform(MCVP)」を活用したタイヤ監視システムの提供で初めて提携し、サステナビリティーやモビリティーに対する考え方を共有している。今回、提携をリトレッド(表面張り替え)といったタイヤセントリックソリューション事業などに拡大し、DX(デジタル変革)によるイノベーションを加速する。
MCVPを活用した協業の一例として、顧客のタイヤ使用状況をリアルタイムで詳細に把握し、より優れた質と量のタイヤデータを蓄積し、独自のアルゴリズム(コンピューターによる計算の手法)で解析することが可能になる。これで精度の高いタイヤ摩耗・耐久予測を実現し、顧客へのより安全で効率的なメンテナンスの提案、リトレッド回数の拡大へつなげる。
アジュールの活用でプレミアムタイヤ事業も強化する。データを中心にブリヂストングループの連携を世界規模で深めることで、バリューチェーン全体のオペレーションの効率性・柔軟性を改善すると共に、タイヤデータを活用した付加価値の高いプレミアム商品・サービスを顧客に提供する。