Tuesday, August 23, 2022 6:47 AM
フォード、プロジェクション機能付きヘッドライト開発
フォードの欧州部門は、夜間や低照度下での安全向上につながるヘッドライトのプロジェクション照明システムを開発した。
プレスリリースによると、新しいヘッドライトシステムは、前方の交差点、制限速度の変化、悪天候を地面に向けたプロジェクション照明で早期に警告することで、ドライバーが前方に意識を集中できるようにする。
フォードは、計器用のヘッドアップ・ディスプレイ(HuD)がドライバーの注意力散漫を防ぎ、意識を前方の道路に集中させられるという効果に着目し、新しい高解像度ヘッドライト技術の開発を始めた。
同社はさらに、車のドアを開けた時にフォードのロゴを地面に投影するといった照明技術も開発。これを「サプライズ&ディライト(驚きと喜び)」機能と呼んでいる。
自動車業界では、、電動化に加えてインターネット接続、自律走行(AD)が重視されるようになり、車の設計、開発、製造方法だけでなく運転方法や移動手段の活用法にも大きな変化が生まれている。これらの大きな流れは、照明システムを含む車のさまざまな主要部品に影響を及ぼしており、メーカーが提供する照明やその機能は、運転の安全性を高めるだけでなく車の美観やスタイリングの向上にもつながっている。
欧州フォードの先進運転支援システム部門、機能・ソフトウェア担当のラース・ユンカー氏は「プロジェクターライトと真っ白な壁で始めた遊びが、照明技術をまったく新しい水準に引き上げる可能性がある。単に前方を照らすだけでなく、もっと多くのことができる可能性があり、ドライバーは道路から目を離さずに必要な情報を得られる」と話した。
フォードが英国で行った調査によると、夜間に運転する人は少ないにもかかわらず、衝突事故の40%が夜間に発生している。
同社のプロジェクションには、制限速度(数字)や次に曲がる方向(矢印)、天候(雪の結晶の絵など)、幅の狭い道路での車幅の投影といった基本的な機能があるが、同時にほかの道路利用者にとっても安全上の利点があるとフォードは考えている。
https://media.ford.com/content/fordmedia/feu/en/news/2022/08/15/ford-headlight-tech-helps-keep-drivers-eyes-on-the-road-.html