Thursday, August 25, 2022 6:44 AM
レベル、NY市で初のV2Gシステムを稼働
ニューヨーク市を拠点とする電動モビリティーおよびインフラ企業のレベル(Revel)は、電気自動車(EV)と電力系統(グリッド)の間で双方向の充放電を可能にするビークル・トゥー・グリッド(V2G)および車車間・路車間通信(V2X)技術サービスのフェルマータ・エナジー(Fermata Energy)、クリーンエネルギー開発企業のナインドット・エナジー(NineDot Energy)と協力して、EVの充電とEV車載電池からグリッドへの給電を可能にする双方向充電システムを展開している。
グリーンカー・コングレスによると、3社は試験期間を経て、現在NY市ブルックリン区のレッドフックにあるレベルの倉庫で、地域電力会社コンエジソンのグリッドとつながる最初のV2Gプログラムを行なっている。
フェルマータのV2X双方向充電システムは、従来のEV充電器とは異なり、EVを充電するだけでなく、車載電池に蓄えられた電力の一部をグリッドに供給して電力需要への対応を支援することができる。
システムでは、クラウドベースのプラットフォーム上で動作するフェルマータの双方向充電器3基を使用。コンエジソンとの契約に基づき、地域の電力需要が最高に達する東部時間午後2時〜6時に、充電器を介してEV車載電池の電力を送電網に戻している。3基の充電器は合わせて約45キロワット(kW)をグリッドに供給できる。
現在は日産のEV「リーフ」を使ってV2Gシステムを稼働させているが、技術の普及に伴い、より多くのEV車種を組み込むことを目指している。
3社のV2G実証プロジェクトは、ウェルズ・ファーゴ・イノベーション・インキュベーター(IN2)からナインドットが得た助成金と、エネルギー省国立再生可能エネルギー研究所(NREL)の支援を受けて実施されている。