Monday, August 29, 2022 8:20 AM

ホンダ、マツダに続き中国以外のサプライチェーン構築へ

 ホンダは、部品のサプライチェーンを、中国とその他地域に分けて再編する検討に入った。マツダに続く動きで、米中対立の地政学リスク、中国での新型コロナウイルスを受けたロックダウン、電力不足からの工場素業停止など相次いで影響が生じたことを受け見直すことにしたと、産経新聞が報じた。中国国内でも中国市場にあわせて供給網を見直し、車の生産を続ける。

 ホンダの生産拠点は中国や日本、米国など24カ国。中国から多数の部品供給を受けて各地で完成車を組み立てていたが、今後は、サプライヤーに東南アジアや北米などに積極的に移転していくよう促していくと見られる。

 米国では、IRA(インフレ抑制法)が成立し、半導体や自動車分野で、中国製を排除していく政策が明確になった。ホンダ、マツダによるサプライチェーンの中国脱出はこうした米国の意向に鋭く反応したといえそうだ。