Tuesday, August 30, 2022 6:52 AM

モービルアイ、EUの最新安全規制に対応

 インテル傘下の先進運転支援システム(ADAS)大手モービルアイ(Mobileye、イスラエル)は、全ての新車に自動速度制御機能(インテリジェント・スピード・アシスト=ISA)の搭載を義務付ける最新の欧州連合(EU)一般安全規則に対応するソリューションを開発したと発表した。

 EUは2022年の初夏に自動車の一般安全規則(GSR)を改定し、新規生産ラインは22年7月から、既存生産ラインは24年7月から全車種にISAの搭載を義務付けている。

 モービルアイのブログによると、ISAは能動的にも受動的にも機能し、受動的システムでは制限速度を超えるとドライバーに通知するだけだが、能動的なシステムではISAがゆっくりと車両を制限速度まで減速させる。EUは、ISAシステムの導入によって自動車事故や事故死者の数を最大で20%減らせると見込んでいる。

 またISAは、保険料の低下や炭素排出量の削減に貢献し、ドライバーの速度違反回避を支援する可能性もある(ただしドライバーはISAシステムが作動しても無視する、またはシステムを完全に停止することもできる)。

 ISAシステムがEUの新しい要件を満たすためには、自動車メーカーは域内各国であらゆる天候、昼夜を問わず、常設および仮設の標識(存在と内容の両方)を識別できるようにする必要がある。モービルアイは、ISAがこれらの難題に対処できるよう、ADAS分野における数十年の専門知識と技術を基に、カメラのみのソリューションや高精細(HD)デジタル地図「Road Experience Management」による追加的な冗長性といった技術で、サポート体制を整えている。

https://www.mobileye.com/blog/intelligent-speed-assist-general-safety-regulation/