Thursday, September 22, 2022 6:55 AM

クアナジーとファブリネット、ライダーの生産拡大で提携

 ソリッドステート型ライダー(光検知・測距装置)メーカーのクアナジー・システムズ(Quanergy Systems、カリフォルニア州)は、ライダーの世界的な生産規模拡大を目的に、先進精密光学製品やエレクトロニクスの受託製造大手ファブリネット(Fabrinet、本社タイ)と提携する。

 クアナジーのプレスリリースによると、ファブリネットの顧客サービス、柔軟性、複雑な操作の管理技能実績は、高い製造の品質と業界標準の維持を目指すクアナジーの姿勢と一致する。同社はファブリネットとの提携で、グローバルな生産を拡張し、需要の高まりに応じて規模を拡大してより高い効率性を顧客に提供できるようになる。

 クアナジーのケビン・アミリ上席副社長(オペレーション担当)は「ライダーは、IoT(モノのインターネット)と自動車産業全体で多くの事業運営に革命をもたらしている。ファブリネットの国際サプライチェーン(供給網)に関する専門知識、社内の故障解析や信頼性テスト、直接注文処理によって、当社の顧客が必要とする効率、信頼性、適時性、費用対効果を実現できる」と話している。

 クアナジーは5月、同社のオプティカル・フェイズド・アレイ(OPA)技術が250メートル(m)離れた物体の検知に成功したと発表。これによりソリッドステート型ライダー「S3シリーズ」の有効距離が拡大した。

 このライダーは、コスト効率と量産を考慮して設計された拡張性のあるCMOSシリコン製造プロセスを用いている。テストでは、OPAエミッターモジュールを1つ搭載したテストプラットフォームを使用。このシステムは、送信側のエミッター出力、受信側のディテクター感度、レンジ読み取り用の信号処理など、光接続で構成された。

 レンジモードテストでは、検出の難しい物体を模倣するため反射率10%の標的にレーザー光を同一方向に照射し、屋外の明るい陽光の下で250m先の標的を効果的に検出した。

https://quanergy.com/pressrel/quanergy-partners-with-fabrinet-to-expand-global-manufacturing-of-lidar-sensors/