Tuesday, September 27, 2022 6:48 AM

EKPO、欧州自動車大手から燃料電池バイポーラープレート受注

 ドイツのエルリングクリンガー(EK)とフランスのプラスチック・オムニウム(PO)が合弁で設立した燃料電池事業EKPOフューエルセル・テクノロジーズ(本社ドイツ)は、欧州の大手自動車メーカー1社から新しいバイポーラープレート(セルの間に挟み、燃料ガスや空気を遮断する板状の部品)の開発と供給に関する契約を取り付けた。

 EKPOのプレスリリースによると、この自動車メーカーはEKPOのバイポーラープレートを将来の燃料電池スタックに使用する計画で、EKPOは試作品を開発し、部品を供給する。今回の受注が実現したのは、市場をリードするEKPO製バイポーラープレートの高い出力密度とコンパクトな設計が評価されたためだという。

 ジュリアン・エティエンヌ最高商務責任者(CCO)は「この有名な欧州自動車メーカーとの契約は、スタックと個別部品のサプライヤーとしてEKPOが一流の燃料電池技術を持っていることの証しだ」と述べた。

 EKPOは、親会社エルリングクリンガーの最高水準の金属成形能力に助けられ、20年以上にわたる燃料電池技術の開発・研究の実績を基にこの自動車メーカーとの協力関係を築くことができると説明している。試作品の開発および供給はドイツの施設で行う予定。

 固体高分子型燃料電池(PEM)用の金属バイポーラープレートは、コスト面だけでなく、モバイル用途で特に重要になる出力密度や燃料電池の低温始動性の面でも優れた性能を持つ。EKPOは、大量生産に適した高精度の順送型プレス金型を使い、完全自動化された連動製造プロセスでバイポーラープレートを製造している。

https://www.ekpo-fuelcell.com/en/news/press-releases/ekpo-has-received-order-major-european-oem-develop-and-supply-bipolar-plates