Tuesday, November 08, 2022 6:13 AM
独EB、英カノニカルと提携〜次世代車載OS向けソフト構築で
独コンチネンタル傘下の車載ソフトウェア大手エレクトロビット(Elektrobit Automotive=EB)は、次世代車載オペレーションシステム(OS)向けのソフトウェア基盤を構築するため、英ソフトウェア開発企業カノニカル(Canonical)と提携した。
プレスリリースによると、これによりEBは同社の車載ソフトにカノニカルのオープンソース・リナックスOS「ウブントゥ(Ubuntu)」を統合し、長期メンテナンス、無線更新(OTAアップデイト)、安全関連機能向上のための組み込みソフトを開発する。
EBのマイケル・ロバートソン副社長(製品・戦略担当)は「カノニカルとの提携によって、自動車業界に独自の価値を提案するOSソリューションを提供できるようになる。このオープンソースソリューションは、当社の製品群を補完し、自動車用OSの主要な要素を一元的に提供する」と話している。
ウブントゥは自動運転車(AV)に使用できるOSで、カノニカルは商用ユーザーに対し、企業セキュリティー、サポート、サービスを提供している。自動車業界がソフトウェア制御型車両へと軸足を移す中、EBとカノニカルの提携によって自動車メーカー、サプライヤー、ソフト開発者は次世代の車載アプリケーションを開発しやすくなる。
カノニカルのレジス・パケット副社長(国際アライアンス&チャネル担当)は「EBの世界一流の自動車向けサービスと、ウブントゥの人気や信頼性を組み合わせることで、ソフト制御の車が主流となる新時代への道を開くことができる。ウブントゥは、ECU、開発者のデスクトップ・パソコン、クラウドをまたいで利用できるため、OSの断片化やメンテナンスの手間が省け、デジタルツインの展開が容易になる。EBとカノニカルは、オープンソースコミュニティとともに自動車業界にさらなる安定性を提供する」と話している。
https://www.elektrobit.com/newsroom/elektrobit-partners-with-canonical-for-new-software-defined-vehicles/