Tuesday, November 22, 2022 6:02 AM

ホンダが参加したタンパのCV実証実験が終了

 ホンダは、フロリダ州のタンパ・ヒルズボロ高速道路公社(THEA)が実施し、同社も参加した事業費2700万ドルのコネクテッド・ビークル(CV)実証実験が終了したと発表した。

 ホンダのプレスリリースによると、このプロジェクトは、運輸省がCV技術の試験地としてTHEAを指定した2015年に始まり、タンパの「セルモン・エクスプレスウェイ」を実験場に現実の想定に基づいてCV技術を使用した。ホンダはこれに参加し、安全な輸送を実現するためCV技術を搭載した車両を提供した。

 実験データによると、プロジェクト期間中に21件の歩行者が絡む事故が防止できた。また、信号無視に対して19件の警告が出され、17件の車両衝突が回避でき、逆走車への警告が14件あり、2万件以上の安全勧告が出された。

 THEAのプランニング&イノベーションディレクター、ロバート・フライ氏は「これらの数字は重要な意味を持ち、警告の数はすべて衝突などの交通事故を回避した人を表している。今回の実験は、CV技術がドライバー、歩行者、自転車利用者の命を救える重要な交通情報を送信するということを見事に実証した」と述べた。

 実証実験には現代やトヨタなどほかの自動車メーカーも参加し、自動車業界全体が協力してCV技術搭載車を配備した最初のプロジェクトの一つになった。実験はフェイズ1(プランニング)、フェイズ2(開発)、フェイズ3(データ収集)、フェイズ4(自動車メーカーと業界全体の協力)の4段階で構成され、リアルタイム通信、車両間通信(V2V)、路車間通信(V2I)が使われた。

https://hondanews.com/en-US/honda-corporate/releases/release-907c81858bdfe231c1cc3d0f7014d677-usdot-funded-cv-pilot-concludes-its-27m-initiative