Monday, December 19, 2022 6:13 AM
アウディ、AV開発事業中止へ〜VWソフトウェア戦略の遅れで
アウディは、自動運転車(AV)開発プロジェクトを中止することになりそうだ。独自動車業界誌アウトモービルヴォッヘによると、レベル4(高次の自動運転)機能を備えたEVを24年までに開発するという目標を掲げたアウディの「アルテミス」プロジェクトは、VWグループのソフトウェア子会社カリアド(Cariad)による自動運転ソフトウェア開発が遅れているため進展していない。
9月に就任したVWグループのオリバー・ブルーメCEOは、12月15日の監査役会に提出する新しいソフトウェア開発ロードマップに基づき、アルテミスプロジェクトを廃止する予定だ。
情報筋によると、AVをグループで最初に発売するのは商用車事業になる予定。同事業はインテル傘下の先進運転支援システム開発大手モービルアイ(Mobileye、イスラエル)との提携の一部として、イスラエルで自動運転の電動ミニバン「ID Buzz」の試験を進めている。アウディは25〜30年のAV発売を目指していた。
新ロードマップに基づき、グループ統一のソフトウェア・プラットフォーム「1.1」と「1.2」の開発は継続される。独紙ハンデルスブラットによると、1.2は「ソフトウェア・プレミアム」という新名称に変わり、30年までにアウディとポルシェ車両への導入準備が進められる。量産車ブランドは「1.1」を使用する。