Friday, January 27, 2023 5:56 AM

プロパー、デトロイト地区の工場閉鎖〜半数の130人解雇へ

 自動車部品用金型の老舗メーカー、プロパー・グループ・ホールディングス(Proper Group Holdings、ミシガン州ウォレン)は、財政難やプライベート・エクイティーによる買収が進まなかったことなどから、デトロイト近郊のプラスチック金型・成形工場を閉鎖し、130人の従業員を解雇する。

 オートモーティブ・ニュースによると、プロパー・ツーリング部門のロバート・ハムード社長は、解雇の手続きを経て3月末までにウォレンの工場を閉鎖すると説明した。

 プロパー・ツーリングは、スペインのグルポ・アントリン、NYX(ミシガン州)、ABCテクノロジーズ(カナダ)といったティア1サプライヤー向けにヘッドライト、テールライト、グリルのモールディングを製造している。

 プロパーは、プラスティクス・ニュースの北米工具メーカーランキングでは第7位。売上高は推定8400万ドルで、従業員数は280名。テネシー、サウスカロライナ、カナダのオンタリオにも工場がある。

 人材不足、インフレ、サプライチェーンの混乱は依然として小規模メーカーに多大な影響を及ぼしている。ニューハンプシャー州のレゾネティクス(Resonetic)は22年8月、精密研磨サービス事業トゥルーテック・システムズ(Tru Tech Systems 、ミシガン州マウントクレメンス)の縮小を決定。金属加工カマンド・マシニング(Cammand Machining、ミシガン州ロメオ)も、連邦破産法第11条に基づく事業再建手続きの適用を申請している。