Friday, March 10, 2023 5:49 AM

米国ホンダ、定置型燃料電池の実証開始

 米国ホンダは、カリフォルニア州トーランスの同社敷地内に定置型燃料電池システムを設置し、実証運用を開始した。ゼロエミッションの補助電源システムで、将来の商用化に向けた第一歩になる。

 システムにはホンダの水素燃料電池に関する知識が注ぎ込まれ、50年までに全ての製品と企業活動において脱炭素達成を図る。

 システムは、実証用プログラムとして稼働中で、ホンダのデータセンターに非常用電力を供給している。近い将来には、世界中のホンダ工場とデータセンター向けに、次世代式の定置型燃料電池システム導入を開始する。

 実証用燃料電池の出力は約500キロワット。リース用に使われていた燃料電池車(FCV)「クラリティー」のシステムを再利用している。4基の燃料電池システムで構成される約250kWのユニットが2台接続されている。ユニットを追加接続することで高出力化が可能で、L字形やZ字形など、設置環境に合わせたユニット配置ができる。