Wednesday, March 15, 2023 6:53 AM
ユニバーサル・ハイドロ、日本の航空業界向け水素供給で3社と提携
航空業界向けにモジュール化した水素タンクを開発しているユニバーサル・ハイドロジェン(Universal Hydrogen、カリフォルニア州)は、近い将来日本の航空会社が水素を燃料とする航空機の利用を拡大できるよう、グリーン水素の供給や物流の研究と最終的な開発で、日本企業3社と提携した。
グリーンカー・コングレスによると、ユニバーサルは、双日、三菱HCキャピタルおよび未公表の1社と共同で、日本の航空会社向けにモジュール式水素供給システムを研究する予定。この提携では、水素の製造、水素モジュールの充てん、モジュールの配送業務などのために現地の水素生産業者やパートナーを共同で特定、評価、認定する。
提携ではまた、日本の政府機関や顧客候補、部品メーカーやサプライヤーとも連携する。さらに4社は、ユニバーサルのパワートレイン変換キットとモジュール型水素カプセルのマーケティング戦略やリース提供の検討でも協力する。
三菱HCキャピタルの村本修航空事業本部長は「日本の航空業界が脱炭素化の一環として水素を導入する上で最大のハードルは、グリーン水素の供給と物流に関する長期的なソリューションの構築と確保だ。航空会社の多くは、脱炭素化の重要性と緊急性をすでに理解しており、インフラ、コスト、供給の課題を解決する包括的なソリューションが必要になる」と述べている。
ユニバーサル・ハイドロジェンは、モジュール化したカプセルに水素を入れ、既存の貨物ネットワークを使ってグリーンな生産拠点から世界中の航空機まで直接輸送するという、柔軟で拡張可能かつ資本負担の少ない物流の方法を採っている。同社は、短期的で最もインパクトのある脱炭素化の機会として、リージョナル(地域間輸送)機とナローボディー/シングルアイル機を対象にしており、既存のリージョナル航空機を水素で飛べるように改造するパワートレイン変換キットの認証にも取り組んでいる。