Friday, March 31, 2023 6:55 AM
ルーンウェーブとエヌビディア、ADASと自動運転技術開発で提携
ルネベルグレンズアンテナ(誘電体レンズアンテナ)やレーダーを製造するルーンウェーブ(Lunewave、アリゾナ州)と画像処理半導体(GPU)大手エヌビディア(NVIDIA、カリフォルニア州)は、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転用のセンサー技術開発を加速させるために提携する。
プレスリリースによると、両社は提携の一環として、ADASと自動運転に必要なコンピューティング性能とフルソフトウェアスタックを提供する人工知能(AI)プラットフォーム「NVIDIA DRIVE」に、ルーンウェーブのルネベルグレンズ・アンテナとレーダーを搭載する。
現在、自動車メーカー、ティア1サプライヤー、未来の輸送システムを開発する新興企業のほか、マッピング、センサー、ソフトウェアなど世界中の企業が「NVIDIA DRIVE」を使っている。
ルーンウェーブのレーダーは、長距離や悪天候でも方位角と仰角の両方で広い視野にわたる安定した性能を発揮し、既存レーダーの6倍の解像度で車の周囲の物体を検出できる。こうした性能は、かつては複数のセンサーがなければ達成できなかった。
さらにルーンウェーブのレーダーは、後退する車の後ろを走る子供や、陸橋下の路上のタイヤなど、見えにくい物体や人も検出できる。またルーンウェーブは、「NVIDIA DRIVE Sim」を使った仮想テストやコーナーケース(まれにしか発生しない事態)の検証のための正確なレーダーモデルも開発している。
ルネベルグレンズのハードウェアとそれに対応したソフトウェア・アルゴリズムは、平面アレイ・レーダーに比べて大きな利点を提供し、このレーダーは最大360°の視野(車両統合配置による)、300メートル以上の航続距離、大スキャン角での業界最高レベルの解像度を実現できる。