Wednesday, April 26, 2023 7:04 AM
シェブロンとエクソン、EV対抗で再生可能ガソリンを研究
米石油大手のシェブロンとエクソンモービルは、再生可能なガソリン混合燃料の開発を進めている。従来の自動車の二酸化炭素(CO2)排出量をEVに対抗できる水準まで減らせる。新型燃料が商業的に利用可能になれば、クリーン燃料やEVへの世界的な移行の一部として、ガソリン市場の延命効果が期待できる。
ロイター通信によると、シェブロン米州製品部門のアンディ・ウォルツ社長は、「ライトデューティー車用の代替燃料が必要と考えている。答えはEV一つではない」と述べた。
シェブロンとエクソンは、トヨタとのパートナーシップによる再生可能ガソリンの試験結果を公開した。一部に大豆その他の非化石原料を使った混合ガソリンは既存の自動車でも使え、米国内のガソリンスタンドでも扱える。
バイデン政権は4月中旬、32年ごろに発売される乗用車などのCO2排出量を、26年と比べて56%減らす新しい基準案を発表。環境保護局(EPA)は、32年型では新車販売の最大67%がEVになるとの強気な試算も発表した。
エクソンは、再生可能なガソリン混合燃料のコストを手頃な水準に引き下げるには政府の支援が必要だと述べた。シェブロンは、再生可能ガソリンがスタンドで購入できるようになるには数年かかる可能性があると付け加えた。
両社は、CO2排出量の測定では異なる指標を使っている。エクソンは、再生可能ガソリンは従来ガソリンに比べてライフサイクルベースで最大75%の排出量削減が可能だと述べた。シェブロンは、同社の混合燃料は、車の製造段階も含めてCO2排出量が従来のガソリンより40%以上少ないと説明した。