Thursday, June 15, 2023 8:10 AM
ブリンク、チャージポイントもテスラの充電コネクター提供へ
電気自動車(EV)用充電装置開発・サービスのブリンク・チャージング(Blink Charging、フロリダ州)、チャージポイント(ChargePoint、カリフォルニア州)、トリチウム(Tritium、オーストラリア)は12日、それぞれテスラが独自開発した北米充電規格(NACS)のコネクターを備えた充電器を提供すると発表した。大手自動車メーカーがこれまで標準的な規格だったコンバインド充電システム(CCS)からNACSに乗り換えると相次いで表明したため。
ロイター通信によると、フォードとGMは最近、相次いで充電規格にNACSポートを採用すると発表した。この動きによってNACSは米EV充電市場の60%を抑える見通しとなっている。NACS規格はコンパクトで軽く、EVユーザーにとって使いやすいことで知られている。
2020年からテスラのコネクターを提供していたEVゴー(EVgo)も12日、全米の急速充電ネットワークにNACSコネクターを拡大すると発表した。チャージポイントは、自社製品にNACSコネクタのオプションを提供し、すでにサービスを開始している充電器にはアップグレードを提供するという。トリチウムも、米国などで同社の充電器にNACSコネクタを追加すると発表した。
ブリンクは1月、IT家電見本市(CES)でNACSとCCSの両方を提供する新しいDC急速充電器を提供すると予告していた。現在は設計の最終段階にあり「テスラ、GM、フォードによる最近の発表を考えると、技術が進歩し、業界の関係者が集まって最善の営業手法を評価する中で、EV充電業界が進化し続けていることは明らか」と述べた。
証券会社パイパー・サンドラーは、テスラの充電ネットワーク関連売上高は32年に約96億5000万ドルに達し、その半分以上はネットワークを利用する他のEVメーカーからもたらされると予想している。