Wednesday, June 21, 2023 6:59 AM
テキサス州、テスラのEV充電規格を採用
電気自動車(EV)大手テスラは20日、同社の充電技術について一連の勝利を収めた。直近ではテキサス州が、連邦資金を活用した幹線道路充電設備設置プログラムにEV充電会社が参加する場合、テスラの「NACS」規格と全米で認知されている「CCS」規格のコネクター(給電口)を併設するよう義務付けると明らかにした。ロイター通信が伝えた。
ロイターは同日、EVメーカーのリビアン・オートモーティブが2025年以降に販売するEVにテスラの充電規格対応のアダプター(充電口)を導入すると報じた。フォード、ゼネラル・モーターズ(GM)などに続く動きで、CCSを充電規格の主流にしようとするバイデン政権の取り組みに反し、テスラの規格が国内の標準になる可能性が一段と高まった。
テスラの本社と新しい自動車工場があるテキサス州は、国内で初めてテスラの充電技術の導入を義務付ける州になる。州運輸局はロイターあての電子メールで「フォード、GM、今回のリビアンによるNACS規格の採用決定によって『第1段階』の要件が変わった」と説明した。
充電設備を導入しようとする企業を支援するMD7のルー・コックス事業開発担当ディレクターは、テキサス州の決定について、他州にもNACSの採用を促す巨大な圧力になると指摘し「事実上、NACSが新しいEV充電の規格になる」と述べた。
連邦運輸省は23年初め、全米で最も交通量の多い幹線道路7500マイルに急速充電器を新設する際、充電事業者が最大75億ドルの連邦資金を受けるにはCCS規格のコネクターを提供しなければならないと発表した。
しかし同省の道路交通安全局(NHTSA)は20日、業界が急速に進化していることを認めた。
連邦道路管理局(FHA)の報道官は「国内のEV産業の成長は、公共投資が利益をもたらしていることの証しだが、政策は常に検討中だ」と述べた。