Monday, August 07, 2023 6:38 AM
テスラ、テキサス-加州間に電動トラック「充電街道」計画
電気自動車(EV)大手テスラが、テキサス州とカリフォルニア州間を電動トラックが無理なく移動できるよう、充電インフラを備えた「充電街道(charging corridor)」の建設を検討していることが分かった。連邦政府に9700万ドルの補助金を申請したと、ブルームバーグが報じた。
テスラと連邦当局が交わした電子メールによると、プロジェクトにはテスラ自身も2400万ドルを投じる予定。申請は現在審査中で、2023年内に決定が下りる見込みだが、テスラが政府支援なしでも充電街道を建設するかどうかは不明。
約1800マイルのルート沿いには充電施設が9カ所建設される計画で、それぞれにテスラの電動トラック「セミ(Semi)」用の750kW充電器が8基置かれる。テスラによると、同社の充電所では「セミ」を30分以内に70%まで充電できるという。また、各施設には他メーカー製の電動トラック用充電器も4基設置される予定。
計画されているルートは、テキサス州南部ラレードとテスラの工場があるカリフォルニア州フリーモント間。ラレードはオースティンにあるテスラの本社や工場から約240マイル、メキシコのヌエボレオン州に建設予定の新工場から約150マイルの距離にある。
充電街道が建設された場合、テキサス州ではラレードのほかフォートストックトンとスパークス、アリゾナではサンサイモンとフェニックス、カリフォルニアではフリーモントのほかインディオ、コンプトン、ベイカーズフィールドで充電が可能になる。
エレクトライブによると、セミは完全電動のクラス8(大型)けん引トラックで、航続距離は500マイル。2022年10月からテキサスで生産されており、同年12月には開発支援企業の飲料・食品大手ペプシコに最初のユニットが引き渡された。ペプシコは17年に100台の電動トラックを発注している。
業界では、ボルボ・トラック、ニコラ、ダイムラーなどいくつかのトラックメーカーも電動けん引車の受注・販売を行っている。