Monday, December 18, 2023 6:00 AM

EV充電業界で統合が加速〜大手企業の積極投資受け

 欧州、北米、アジアの電気自動車(EV)充電サービス業界では、大企業による投資を受けて統合が急速に進行している。

 ロイターによると、2017年以降、少なくとも85のEV充電企業がM&A(合併・買収)の対象になっている。買収を進めているのはシェル、スタットクラフトEDF、BP、トタル、エンジーなどのエネルギー大手、ABBやシュナイダー・エレクトリックなどの電機大手、ブリンク、チャージポイント、チャージエンタープライズといった充電サービス大手など。

 BP、シェル、ABB、シーメンス、SKをはじめとする多くの大企業は、特に新興のEV充電企業に多額の投資を行っている。フォルクスワーゲン(VW)、BMW、メルセデス・ベンツ、現代(ヒョンデ)、吉利汽車(ジーリー)傘下のボルボ・カーズといった自動車メーカーも同様の動きを見せており、このうちVWグループはエレクトリファイ・アメリカ、アイオニティー、ハブジェクト、ハストゥビー(has.to.be)、ゴートゥーユー(Go To-U)、チャージスミス、エコジー(EcoG)、パワーシェアなどに出資している。

 大手資産運用会社ブラックロック、フィデリティー、ウェリントン・マネジメントもいくつかの充電サービス会社に出資しており、ブラックロックはEVゴー、アイオニティー、ジョルト・チャージ、フリーワイヤー、ボルタ・チャージングを支援している。