Wednesday, January 24, 2024 6:21 AM
アライバル、経営破綻間近か〜英スカイニュース
英スカイニュースは22日、新興電気自動車(EV)メーカーの英アライバル(Arrival)が経営破綻に近づいていると伝えた。同社が危機対応計画を監督する顧問団の形成に乗り出したため。
ロイターによると、アライバルは当座の資金調達ができなかった場合に備え、会計事務所アーンスト・アンド・ヤング(EY)と管財人業務について交渉しているという。
アライバルは、新型コロナウイルスの感染が大流行した時期、EV大手テスラに続くメーカーを探す投資家の強い需要に乗じて特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じた米ナスダック上場を果たしたが、高金利、インフレ、サプライチェーン(供給網)問題、生産の遅れなどから車の販売がほとんどできていない状態で、資金は枯渇している。
資本へのアクセスが難しくなる中、業界ではこの1年の間にローズタウン・モーターズ、プロテラ、スウェーデンのボルタ・トラックといった多くの新興EV企業が経営破綻している。
現代(ヒョンデ)自動車と運輸大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)の支援を受けているアライバルは、1月初め「2026年を期限とする転換社債の利払いが期限の23年12月1日に間に合わず、資金繰りに窮している」と発表。また、中間財務諸表の提出が遅れ、年次株主総会も開催しておらず、ナスダックから取引所の上場規則を守っていないとして上場廃止の通知を受けている。
同社は23年末、全世界の従業員を約25%削減した後、身売りか他の戦略的選択肢を検討する意向を表明していた。