Monday, March 18, 2024 7:14 AM
FLO、新しい充電ケーブル導入へ〜EVドライバーの負担を軽減
北米のEV充電ネットワーク大手フロー・サービシズUSA(Flo Services USA、本社カナダ)は、EVドライバーにとって急速充電をより簡単に、より安全に、より利用しやすくする新しいケーブル管理システム「EZLift」を導入する。
PRニュースワイヤーによると、「EZLift」は特許出願中のモーター式システムで、太くてかさばる急速充電器ケーブルの迅速な伸縮を補助し、充電前、充電中、充電後のEVドライバーの負担を軽減する。FLOの新しい急速充電器「FLO Ultra」に搭載される予定で、数カ月以内に顧客による導入が開始される見込み。
FLOのネイサン・ヤン最高製品責任者は「急速充電器を北米で加速度的に配備していく中で、EZLiftは『ケーブルが重い』という充電業界が直面する避けられない問題を解決する」と述べた。システムは充電器の密閉キャノピーに収納され、充電開始時にケーブルを車両まで引き延ばすのに要する力を大幅に軽減し、ケーブルの伸縮を自動化する。
急速充電ケーブルは、25ポンド超と一般的な幼児の体重に相当する重さがあり、硬くて扱いが難しいが、「EZLift」システムはこれらの問題を軽減し、非常に簡単にケーブルを扱えるようになる。充電中は所定の位置に固定されるため、車の充電口(ポート)への重量負担が軽減される。充電が完了し、ドライバーがコネクター(給電口)を外すとスマートセンサーが自動的にケーブルを収納し、ステーションに戻す。このためケーブルが地面に横たわることはなくなり、人がつまずいたり過度の力がかかってケーブルが損傷したり、ほかの車が乗り上げたりする可能性が低くなる。
2023年に発表された「FLO Ultra」は、この春から生産に入り、年内に発売の予定。頑丈なアルミニウム製容器に収納された二つの高出力給電口を備え、柔軟なモジュール設計と延長ケーブルにより、片側でも両側でも充電が可能。多くのEVを15分以内に80%まで充電できる。