Thursday, April 04, 2024 7:20 AM

GM、第2のEV電池工場が稼働〜3月下旬に出荷開始

 GMが米国で計画している四つのEV電池合弁工場の一つが、3日までに生産を開始した。

 オートモーティブ・ニュースによると、GMとLGエナジー・ソリューションの合弁会社アルティアム・セルズ(Ultium Cells、オハイオ州)は、3月21日に初めてテネシー州スプリングヒル工場からGMのEV用電池を出荷したと発表した。4工場のうち稼働を始めたのはこれが2番目で、最初はオハイオ州ウォレンの工場が2022年11月に生産を開始している。

 アルティアム・セルズによると、スプリングヒル工場が出荷した電池は、工場に近いGMのスプリングヒル・マニュファクチャリング工場に納入され、EV「キャデラック・リリック」に搭載される。スプリングヒル工場は、生産能力が最大50ギガワット時(GWh)となる予定で、今後生産ラインが増設されれば、GMのほかの工場へも出荷される見込み。

 GMは、電池と一体型のEVプラットフォーム(車台)「アルティアム」を使ったEVの生産拡大に取り組んでおり、これまで三つのアルティアム電池工場に70億ドル以上を投資し、ミシガン州ランシング近郊にある三つ目の工場は24年10〜12月期に生産を開始する予定となっている。

 テネシー工場の生産開始は当初23年末の予定だったが、工事の遅れで24年にずれ込んだ。インディアナ州北部にある第4の電池工場はサムスンSDIとの合弁事業で、オープンは26年の予定。GMはこれに30億ドル以上を投資している。