Thursday, April 11, 2024 7:12 AM
アプライド・インテュイションとポルシェ、車載ソフト共同開発へ
シリコンバレーの自動車ソフトウェア開発企業アプライド・インテュイション（Applied Intuition）は、ポルシェとの戦略提携を発表した。
PRニュースワイヤーによると、両社はソフトウェアの所有権は維持し、ブラックボックス型サプライヤーへの依存を減らしつつ、車載ソフトウェアのさまざまな分野で共同開発を行なっていく。これにより、車載ソフトウェア開発の複雑さ軽減や実装速度の向上が見込め、ポルシェは独自の消費者体験を提供するためのソフトウェア開発、展開、更新に専門知識を活用できるようになる。
アプライド・インテュイションのカサール・ユーニスCEOは「ソフトウェアやAIの開発は従来のハードウェア主導の自動車開発とは大きく違う。異なるソフトウェアや人工知能（AI）コンポーネントの統合やアップデートは特に難しく、AI重視のソフトウェア企業である当社が専門性を発揮できる分野になる」と話している。
最新世代の自動車ではソフトウェアの重要性が増しており、それぞれ違うベンダーから購入したソフトウェア・コンポーネントを定期的に統合し、更新することが不可欠になっている。ポルシェは、ソフトウェアのベストプラクティスおよび継続的インテグレーション/継続的デプロイメント（CI/CD）プロセスとともにこのソリューションを活用し、オフボード・プラットフォームを通じて将来の車両でソフトウェアを展開し、管理する予定。豊富なツール群が、SIL（Software-in-the-Loop）からHIL（Hardware-in-the-Loop）、車両テストに至るソフトウェア検証をサポートする。
ポルシェは、アプライド・インテュイションとの協業によって特定の顧客に対応した車載ソフトウェアを設計できるようになる。ポルシェの研究開発担当執行役員であるミヒャエル・シュタイナー氏は「協業によって、ポルシェのソフトウェアに関するノウハウが強化され、フォルクスワーゲン・グループ内の活動を補完、支援できる」と話している。