Monday, April 22, 2024 7:05 AM

都市のEV充電に革命〜ボルトポスト、街灯を充電器に利用

 街灯利用型の電気自動車(EV)充電システムを開発しているボルトポスト(Voltpost、ニューヨーク州)は、受賞歴のある革新的なカーブサイド(路肩)EV充電技術の商用化を発表した。

◇集合住宅の住民に朗報

 テック・タイムズによると、同社は今春、ニューヨーク、シカゴ、デトロイトなど米国の主要都市圏でEV充電サービスを始めており、既存の街灯を効率的なモジュール式の充電ステーションに変えることで、環境への影響と関連コストを抑えながら誰でもEVが充電できるようにしている。

 ボルトポストは、街灯をレベル2(240Vの交流電源)充電プラットフォームに利用することで、日常生活に自然と組み込める便利で手頃な充電技術をEV所有者に提供しており、EVドライバーは使いやすい携帯電話アプリを通じて簡単に充電ステーションを見つけ、利用できる。

 同社は、既存のインフラを活用することで従来型の充電ステーション設置に伴う時間とコスト、混乱を最小限に抑えており、モジュール型のプラットフォームによって拡張性と適応性を実現し、将来的に進化するニーズや技術の進歩にも確実に対応できる。

 ボルトポストのソリューションはすべてのEVモデルに対応しているが、特に専用駐車場のない集合住宅に住む都市部のEV所有者には利点が多い。充電器の設置工程は、他の路肩充電システムより大幅に速い上、費用対効果も高く、大がかりな道路工事や手間のかかる許可手続きが不要なため、わずか1〜2時間で設置できる。

 この合理化された設置工程は、人口密集地、EV充電サービスが不十分な地域、充電インフラが不足している地域へのサービス拡大を目的としている。