Wednesday, December 11, 2024 6:46 AM

ステランティスとCATL、スペインにEV電池工場建設へ

 ステランティスと中国の車載電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)は、スペインのサラゴサにあるステランティスの工場でリン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池を生産するため、最大41億ユーロ(43億3000万ドル)を投じて合弁会社を設立する。

 オートモーティブ・ワールドによると、この電池工場は二酸化炭素(CO2)排出量が実質ゼロになるよう設計され、2026年末までに生産を開始する予定。欧州の電力市場の動向とスペインおよび欧州連合(EU)当局の支援次第では、生産能力が容量換算で最大50ギガワット時(GWh)に達する可能性がある。

 合弁会社は両社の折半出資で、ステランティスはこれで欧州における高品質LFP電池の提供を強化し、中間価格帯のB、Cセグメントで高品質で耐久性の高い手頃な価格のEV乗用車、クロスオーバー、SUVを提供できるようになる。

 両社は23年11月、欧州におけるEV用LFP電池(セルおよびモジュール)の現地供給に関する覚書を締結した。CATLは、ドイツとハンガリーですでに稼動している二つの工場を通じて、欧州に最先端の電池製造技術を提供している。