Friday, February 07, 2025 6:25 AM
SES、リチウム金属電池開発で自動車2社と契約
人工知能(AI)を使った高性能リチウム金属電池およびリチウムイオン電池を開発・製造するSES AI(マサチューセッツ州)は、提携する大手国際自動車メーカー2社と、電池材料の探索における「AI for Science(広範なデータ処理にAIを使って研究の進展を加速させる手法)」の商業利用に関する契約を締結した。契約規模は総額1000万ドルに達する可能性がある。
ビジネスワイヤーによると、この契約では自動車用のリチウム金属およびリチウムイオン電池の新しい電解質材料を開発するために「AI for Science」を活用する。これで新たな収益が生まれる見込みで、その一部は2024年10〜12月期決算に、残りは25年上半期中に計上される見通し。
SES AIは1月初め、世界で初めて同社の「Molecular Universe」の取り組みで発見された電解質材料を使ったドローンおよびロボット用の電池を発表している。
同社のチーチャオ・フーCEOは「今回の自動車メーカー・パートナーとの新しい契約では、当社がAIを使って発見した電解質を、リチウム金属電池のBサンプルとリチウムイオン電池の開発に使用する。この新たな収益源と契約は、自動車用電池材料の探索におけるAI for Scienceの商業利用の妥当性を示し、それを加速させると確信している」と述べた。