Thursday, April 24, 2025 7:14 AM

インフィニオンとマレリ、コクピット技術開発で提携

 ドイツの半導体大手インフィニオン・テクノロジーズ(Infineon Technologies)と、自動車用電装部品大手マレリ(旧カルソニックカンセイ、さいたま市)は、革新的なMEMS(微小電気機械システム)レーザービームスキャニング(LBS)システムを活用して車載ディスプレイ技術を共同開発している。

 インフィニオンのプレスリリースによると、同社のLBS技術をベースとするこの技術により、マレリは従来のディスプレイの制約に縛られない没入感のあるコックピット体験を実現できる。両社はこの技術を、開催中の「上海モーターショー2025」のマレリブースで展示している。

 インフィニオンのMEMS LBSシステムは、耐衝撃性と耐振動性に優れ、自動車用安全水準「ASIL-B」に準拠している。コンパクトなチップスケールパッケージは汎用性を高め、柔軟な設計を可能にし、さまざまな用途への容易な統合を可能にする。さらにシステムは高い効率性を備え、周囲光が強い環境でも明るく鮮明なディスプレイを提供し、消費電力と発熱を低減するため、要求の厳しい車載環境に最適と言える。